時の話題 「詭弁弄するな」
先日の市議会での市議定数の削減案否決の評判が良くない。中でも共産党に対する風当りが強い。それは普段舌鋒鋭く市政を批判することが多いのに今回の(今までもだが)定数削減では何やかやと理由をつけ削減案否決に与したからなのであろう。
「市民の生活を考えているのか」「このようなやり方はなま温い」などと議会で大上段で指摘するのに、市民感情を隅に置き「定数削減すると市民の声が市政に反映されない」詭弁であろう。
人口が5万人台から3万人台に減り、この間、議員定数は選挙の度に削減してきており今、稚内の人口が年間600~700人ほど減る中、議員任期の4年間では2500人~3000人ほど人口は減っている。
その人口減に比例し議員定数を削減しなければならないと思うが「市民の声が市政に届かない」というのは正しく偽善である。自分達の都合の良いよう薄っぺらな解釈をするべきではなかろう。
コロナ禍2年目の今年、稚内の経済は総体的に落ち込み苦境にある中、議員定数を現状のままというのは大半の市民感情を逆撫でしており、師走のこの時期だけ外回りする機会が多い筆者に経営者は愚痴をこぼす。しかし、その愚痴は仕様の無いことでなく切迫した感情からのほとばしりなのであろう。
議員削減は12月議会は否決されたが、来年4回開かれる定例会での可決を市民は願っている。その市民の負託に答えるのが議員である。詭弁を弄する事なく真摯に市民と向き合い自らの態度を決めるべきではないのか。