時の話題 「朝関、奮起を」
日ハムの弱さにはほとほと呆れ返り、五輪五輪と連呼する輩にも何か付ける薬はないのかねと憤まんやる方ないのに加え、将来の綱取りは確実と見ていた大関朝乃山の6場所出場停止という悲報が入ってきた。
コロナ禍中、今年1~5月までの間、外出自粛の禁足令が相撲協会から発出されていたにも拘らず〝夜の街〟それもキャバクラに足繁く通っていたというのだから当然の措置だとしても厳しい。
これで朝関は来年7月場所で再起を目指すことになるわけだが、本人自身が耐えられるか。身近に照ノ富士関の例はあるものの、刻苦勉励し大関復帰を果たした照関とは余りにも違い過ぎ、墓穴を掘ったとも言えよう甘さ故の所業のペナルティーは彼の人生を変えてしまうか。
相撲しか知らない力士は上に行けば行くほど、ひいき筋の谷町が現れ、ちやほやされ〝相撲ばか〟ゆえの落し穴が待ち構えている。その落し穴にこれまで前途有望かつ更に上を目指そうとした逸材がどれほど奈落の底まで落ちたことか。
相撲協会は朝関の辞表願いを受理せず生殺しの状況に朝関を遇した。1年間、土俵に上がれず復帰しても三段目から相撲を始めるという試練を克服できるのか。甚だ疑問だ。
これだけ厳しい処置になったのは事実を質した際、嘘を言ったのが致命傷となった。口裏合わせたスポニチ記者は諭旨だが首になった。
耐えるか別の道を歩むかは朝関次第だが、過酷な茨の道になるのは違いない。耐えて相撲道を貫くのが正解のような気がするが。