時の話題 「自分に正直に」
緊急事態宣言と遅々としながらもワクチン接種が進んでいることから国内感染者は減少しているものの、45日後に迫った東京五輪開催は余りにも困難が待ち構えており難しい。
菅総理も開催は困難なのが重々分かっていながら国会で木で鼻をくくったような答弁を繰り返していたが、7日の参院決算委員会で「国民の生命と健康を守るのが開催の前提条件だ。(それを)守れなければ(五輪を)やらないのは当然だ」とやっと本音の言葉を述べた。
総理大臣まで上り詰め苦労人の菅さんが小学生でも判断できることをしないでいるのは前安倍総理への遠慮ではないのか。〝もりかけ〟問題、桜を見る会などでの見え々々の言い逃れに終始した安倍氏だが、その正体を知ったのは東京五輪を招致する国際的なプレゼンでのアンダーコントロール発言だ。東日本大震災で被災し制御不能になった福島第一原発問題は解決に向けコントロールできているという発言だ。
招致当時の2013年は原発事故の後始末に追われている状況で帰還困難区域があり、どう贔屓目に見てもコントロールが出来ている状況ではなかった。それでもひゃあひゃあと食言する安倍さんへの不信感を国民の大多数が共有した。
共有しなかったのは自民党の政権中枢の政治家だけで、当時、官房長官として仕えていたのが菅さんだ。
総理の器でないとの風評あるも器でなくてもポストに就けばそれなりにはなる。菅さんには他人に惑わされることなく己が信じる道を正直に進むことお奨めする。