鰊稚魚30万匹放流 栽培漁業推進委が群来再現の一助にと取組む
往年のニシン群来を期し日本海北部ニシン栽培漁業推進委員会は7日に天北2号埠頭先、8日には抜海漁港でニシン稚魚を放流する。
市町村、管内5漁協で構成される委員会が中心となり、平成10年から日本海海域での放流を行っているもので、これまでの放流数は約768万匹に達している。活動の成果が実ったせいか一昨年には65年ぶりに清浜で群来現象があり、その後3年連続し群来が見られている。
今年は4月上旬から北海道栽培漁業公社羽幌営業所で採卵し、中間飼育された体長6㌢の稚魚を15万匹ずつ放流する。
宗谷総合振興局(水産課)の松川透主幹は「この数年の日本海各海域でのニシン群来に貢献していると言いたいところですが、大自然の中で私どものする放流事業は数的にも微々たるもの。でも資源の回復には幾らか寄与しており、今後も続けていく計画です」と話していた。