時の話題 「終息後の戦略」

 日本政策金融公庫旭川支店から道北にある中小企業57社(有効回答率78・1%)の1~3月期実績と4~6月期見通しの発表があった。
 コロナによって売上停滞は続いており、総体の業況判断DIは1~3月に21・4㌽改善するも4~6月は再び悪化に転じマイナス60・7との予想。昨年10~12月の同70・5よりは好転したものの依然厳しい状況にあることに変わらなかった。
 業種別では飲食業が突出し悪く1~3月マイナス90・9、4~6月同81・8と底を脱する様子はなく、先の期待値含め踊り場にあるといったところか。
 ほかの卸売業、小売業(マイナス60台)、サービス業、製造業、建設業(同50台)と悪化し、救いはプラス100の運輸業だが、ドライバーが集まらないなど構造的問題多く楽ではない。
 巣ごもり需要で食品スーパーの売上が伸び業績改善との報道あるも、コロナ禍が1年以上も続くと幾らかでも消費を抑制しようとするマインドと3密対策も禍中当初ほど売上が伸びていないと分析するのが妥当か。
 コロナが収束に向かわねばホタテ、ナマコ、カニ、コンブとも浜値は低迷したままなので他国と比べ遅れているワクチン接種が進めば本来の経済状況となり改善して行くことになろうか。多くの犠牲者を出しているが沈静化と共に生産・消費とも意欲が上がり経済回復は顕著になろう。
 未来永劫続く災厄はなく、今のうちから終息後の経済に向けた取り組みが求められ、戦略性が優れた企業が勝ち組として残り存続して行く事になる。

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