時の話題 「間もなくお盆」
お盆の今月はお正月と共に特別な月であり鎮魂の日々が続く。
お盆という自分の先祖の霊を弔うだけでなく焦土と化した太平洋戦争の犠牲者を弔う月である。
お盆は毎年、紋別にある父方の菩提寺に行きお供えし、父の兄弟に会い1年に1回の語らいをする。数年前までは日帰りしていたが長男が北見に居を構えたので足を伸ばし長男家族との団欒を過ごしている。
昨年は6月に弟が亡くなり出紋できなかったので2年ぶりの墓参りとなる。墓は勿論そのままだろうが、叔父叔母に変わりはないだろうか。80歳近くになっているので気懸かりだが、一先ず何の連絡もないので壮健なのだろうと思っている。
家族や親類と会い御飯でも食べながら和気あいあいやるのがいつもの光景なのだが、今年は自重せねばなるまい。コロナである。
感染が拡大する中でのコロナ禍とあって各々の知事さん達は「故郷に帰りたいだろうが父母のことなど思って例年のお盆とは違う形で」などと要請しており、易々と帰郷できない人がいるだろう。
リモートの里帰りなど勧める専門家はいるが、人だけでなく故郷の佇まいを味わい明日への活力を―とするのもお盆の里帰りでありそういうことでは何と味気ないお盆になることか。
コロナ禍は全国的な広がりを見せ、道内でも札幌近郊だけでなく地方にも波及しようとしているので十分注意が必要だ。
終戦の日、お盆と厳かになるはずの8月だが、今年はどうも様子が違う。順応して行かねば命危うくなる。