時の話題 「最北の地の雨」

 そぼ降る雨なら興趣も増すが、この時期の日本最北の地の雨は春の始めに戻るかの如く肌寒くなるので良い気分はしない。
 一昨日あたりは14度に届かず平年に比べ2度ほど低かった。他のマチの20度どころか夏日(25度)超えの暑さは求めぬも、せめて18度くらいにはと願っている。
 「コロナコロナ」で明け暮れた3カ月だがきょう19日は地区をまたぐ移動自粛が解除され、道内の場合、札幌など道央圏との行き来も許されることになったものの「はい、そうですか」と無邪気に喜ぶ人は少なかろう。
 コロナウイルス市中感染が無い稚内の住民でさえ疑心暗鬼なのだから未だに感染者が出ている札幌の住民は、出掛けるのは迷惑を掛けることになるのではと、半信半疑になっているのであるまいか。
 緊急事態宣言発出による不要・不急の外出自粛、感染リスクが高い業種の営業自粛等々コロナに痛めつけられてきたこともあり、移動制限ばかりか大方の制限が解除されたといえ手放しで喜ぶ国民はおるまい。
 社会活動だけでなく心にも変調を来しているコロナショック。感染者が一時から相当減り小康状態にあるとはいえ秋以降の第二次感染に脅えているというのが偽らざる気持ちなのであるまいか。
 そう遠くない先を見ると、お盆の往来が気になる。航空機、鉄道バスも公共交通機関としての役割を果たそうとするであろうから憂慮が生まれる。御先祖を供養する墓参りがつつがなく出来るよう望むも感染状況によっては制限あるやも。まだ闘いは続きそうだ。

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