時の話題 「宿泊難民問題」
稚内に観光で来たのに稚内では泊まれず豊富どころか天塩にまで宿を求め移動するというのは非常事態といってもいい状況だ。
これから夏、秋にかけてイベントが開催されるのに「宿がない」では観光地として面目が保てず観光協会含めホテル・旅館業に善処を求めたいところだが、無い袖は振れず稚内観光にとって大きな問題として浮上している。
昨年のサンホテル廃業が一番の要因で、8月には海員会館も閉館してしまう。市や観光協会、ホテル旅館業組合はこの〝宿泊難民〟問題にどう解決策を見つけようとするのか。サンホテル廃業以来の動きを見るに危機感に甚だ欠けているのではあるまいか。早急に対策を講じなければならない。
観光客でさえ宿泊場所が見付からないのだからビジネス客は余程の常連でないと宿泊先確保は難しいのでないのか。需給の関係もあって宿泊代が上昇しているのも気になる所でビジネス客にとって大きな負担となろう。
観光客にすれば折角最果ての稚内に来たのに泊まる所が稚内になく、40㌔先の豊富なら未だしも90㌔先の天塩まで移動しなければならないというのは「観光立市」が泣こうというものだ。
更に海員会館閉館は観光客ばかりでなく我々市民にとってもイベントの開催・臨場に影響が出る。住宅地が南・東地区に広がっている現状もあって手っ取り早い施設だけに何か対策を講じること急がれている。
頼みは民泊の推進だろう。大都会で浸透している民泊を稚内でも積極的に導入せねばなるまい。