時の話題 「稚内北星大学(2)」

 今月6日、斉藤学長金森常務理事ら大学関係者が出席し開かれた市議会全員協議会での「近く方向性を出す」との申し述べは今年度含め4年間、毎年5千万円もの市の経営補助金に対して大学側が率直に答えたものといえよう。
 定員を一学年50人にまで減らしているのに50%を達成するのに四苦八苦している状況は経営の観点から存続できない状況といえ、尚且つ文科省の補助金も削減傾向にあるという現況は来る所まで来たかなとの思いはする。
 市の職員時代は工藤広氏の盟友ともいえる間柄で、退職後は建設協会に勤め、そして大学に送り込まれた金森氏は学生確保に努めながら収支についてチェックしてきた結果、何の手立てを打とうが今後上向く可能性は低いと判断し、市議会に報告したのと同様の意味合いの事を理事会でも話す事になるだろう。
 瀬戸際まで追い詰められているのだから致し方ないにしても今いるネパールからの留学生、そしてカーリング特待で入学した学生達の落胆を思う時、断腸の思いでの決断ということになろう。
 この30数年間、短大大学があるということそして大学と学生が果たしてきた役割を考える時、市の助成以外に一般市民から浄財を求めるということも有っていいのかなと思うが如何だろうか。
 閉学した場合の施設の後利用として同じ地区にある小中学校の校舎として小中一貫教育の実施などあろうが、肝心要の究極の目的は大学が残ることであり入学生確保と共に金目だけでなく市民が支えるようしたいものだ。諦めないことだ。

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