時の話題 「組織は人なり」
先日、久し振りに稚内港湾施設会社を訪ねると以前、同社の代表取締役専務をしていたMさんに会い佐藤専務ともども昔話に花を咲かせた。
顔は見知っていたが歓談するのは初めてのMさんに最初に驚いたのは91歳という高齢にも拘らず若々しく歯はほとんど自らのもので総入れ歯の筆者とは全く違う様子に、年齢だけで人は推し量れないとの思いを改めてしたものだった。
同社は稚内市からの資本が入るなど厳しい時代があり、その辛い時代を佐藤専務とMさん、そして当時労組の執行委員長だった梅津常務らが支え今があることに隔世の感は勿論、組織は人なりの思いをしている。
小社には今、社長の筆者以外に9人の社員がおり、配達員も60人近くいる。配達員は長く欠員が生じ社員が代配するということが何年も続いたが、ここに来て全て埋まった。
編集部の人手が足りないものの、何時の日か闘志に燃えた人物が応募してくれるものと信じている。
港湾施設会社のよう長く続く企業は稚内にも存外多く、それぞれの会社が市勢発展の一翼を担っているが「組織は人なり」の中核を担っているのは従業員である。
自分のため家族のため、そして会社のため懸命に働いており、社長の「儲けよう」という号令一下のもと精励しているのだが、港湾施設で会ったMさん曰く「儲けるほど難しいことはない」。
「儲ければ(黒字になれば)社員に還元するため給料を上げるよう努めるべき」と言った曾つての小社監査役の言葉を想い出す。