大震災から8年 故郷を思う中澤和一稚内宮城県人会会長 

 東日本大震災から8年が経った11日、被災地の宮城県気仙沼市出身の稚内宮城県人会の中澤和一会長(71)は「復興も進み被災者の人たちは必死に頑張っている。被災地の発展を願い生きていきたい」などと故郷への思いを語った。
 震災後、直ぐに行動し津波被害に遭った気仙沼市の沿岸漁民への支援のため稚内の漁師の協力を受け小型漁船30隻を贈り、その支援船でワカメ漁などをする漁師と電話や手紙などで定期的に連絡を取り合っているという中澤さんは「最近も私と年齢が近い漁師の人と連絡を取り、支援船の全てが今も活躍しているとの報告があった。写真を送ってくれて嬉しかった」と話していた。
 7日には市立図書館で震災を題材にした映画を鑑賞し、自宅で震災当時の被災状況を記録に残した写真などを見ながら「8年が経ち仮設住宅に入っていた友人たちは漸く新築した家で元気に頑張っていると連絡をくれました。ワカメ漁や日本一の水揚げを誇るカツオなどが大漁になってくれれば気仙沼の街は更に活気を取り戻してくれるだろう」と故郷の発展を願い、地震発生時刻の午後2時46分に東北地方がある南側を向き黙祷し、犠牲者へ鎮魂の祈りを捧げた。

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