世界平和願い灯す 赤れんが通信所 クローバーキッズ子供達も参加

平和願い灯籠を取り付ける富田会長

千葉代表(左側)と絵を描いた子供達

 太平洋戦争開戦から84年目の8日夜、恵北の稚内赤れんが通信所で平和祈念の灯りが催され、約80基の灯籠を灯し世界の恒久平和を祈念した。
 日米開戦の口火を切った真珠湾攻撃作戦を告げる「ニイタカヤマノボレ1208」という暗号文が同通信所を経由し連合艦隊に送られたという歴史があり稚内ユネスコ協会と稚内市歴史・まち研究会は2011年から平和の灯りを続けている。
 今年で15回目となる灯りに参加した会員や市民ら50人余りを前に歴史・まち研究会の富田伸司会長は「戦争のきっかけを作ったこの場所から、二度と戦争を起こさないよう平和の明かりを灯したい」などと挨拶したあと通信所の周りに置かれた灯籠の明かりが点灯された。
 80基のうち、お絵描き教室「クローバーキッズ」(千葉幸恵代表)で絵を習っている子ども達が制作した平和を願い描いた鳩や地球などの絵が描かれた31基の灯籠も灯され、子ども達は「世界が平和でありますように」との願いを込めながら灯籠を見つめていた。