災害などに備え破壊訓練 旧福祉センターで 稚内、豊富の消防隊員

 稚内消防署は20日、旧福祉センターで破壊技術(ブリーチング)訓練を行い、地震などの有事にに備えて消防隊員が救助活動の連携を確認した。
 近年多発する大規模災害、大規模地震などの発生でビルなどの建物が傾いた状態の座屈倒壊建物から救助される事案が全国各地で報告されていることを受け、今年度中に解体される旧福祉センターを活用しブリーチング技術の向上を図る訓練を行うことになり、第二消防隊8人と豊富の消防隊員3人が参加した。
 地震などで倒壊建物により内部への進入が不可能になったことを想定し、旧福祉センター3階で建物の壁や床下などエンジンカッターやドリルなどで破壊し、救助活動への開口部を確保する訓練などを行った。
 岩出消防署長は「インフラの老朽化、地震などで倒壊の恐れがある建物ほか、埼玉県であった道路陥没などが今後、発生する可能性もあり、今回得た訓練の経験値を今後に活かしていきたい」などと話していた。
 21日は第一消防隊員7人が行う。