卸・小売、大幅下落 稚内信金景況調査 建設、運輸 改善方向に
稚内信金は、7~9月期実績と10~12月期見通しの経済動向を景況レポートとしてまとめた。
9月初旬に同信金エリア(天塩、遠別、雄武3町も)にある取引先企業から直接聞き取り及びウェブにより感触調査したもので、7~9月実績は建設業、運輸業で改善したものの、卸・小売業、サービス業は悪化した。
全体のDI値は売上額が0・5(前年同期対比0・5㌽低下)、収益はマイナス8・0(同1・7㌽低下)した。
業種別の売上額は▽製造業11・8▽サービス業10・6▽運輸業7・7▽建設業3・0と改善傾向を示したが、卸・小売業はマイナス24・0まで落ち込み、収益もマイナス16・0だった。
売上に比べ収益は堅調とは言えず製造業マイナス14・7、建設業マイナス21・2と改善には程遠かった。
製造業の水産加工、卸・小売業の自動車販売と燃料部門、サービス業のクリーニング、飲食業で売上額、収益とも大きく下落した企業が多かった。
10~12月期見通しとして、業況マイナス11・2、受注額同1・5、売上額同10・7、収益同14・4と比較的振るわず、経済活動閑散期に向かうなか「やや軟調」と評価している。
経営上の問題点は①人手不足②仕入商品・原材料値上がり③売上(受注)の減少④人件費の増加⑤人件費以外の経費増加が挙げられている。


