サードプレイス設立　宮田さん　心の病に寄り添う

　市内在住の宮田美代子さん（54）が引きこもりなど心の病で悩む当時者やその家族らをサポートする自助会「稚内サードプレイス」を立ち上げた。１１日午後１時から市立図書館で引きこもり家族の交流会「隠れ場カフェ」を開く。宮田さんは「悩みなど相談し、気持ちに寄り添う場にして心の支えにしていければ」などと会への思いを語った。
　自身も心の病で精神的に苦しい時期を経験した宮田さんは、稚内や近隣地域で潜在的に引きこもりで悩む人がいる現状を少しでも明るい方向につながればとの思いから、家庭でも職場でもない〝第3の居場所〟という意味を指す、サードプレイスという会を立ち上げた。
　月１回程度で開催する「隠れ場カフェ」は、悩みを抱えている人が安心できる、心の避難ができる居場所にし、同じ立場の人がコーヒーを飲みながら会話し、情報交換して悩みを共有し合えることを大切に活動する。
　１１日からの活動に向けて、宮田さんは「同じ悩みを抱える人たちが集まり、互いの近況や気持ちを打ち明けることで、少しでも孤立感を軽くし気持ちを楽にできる場所にしたい」と話している。
　カフェ開催など詳細などは稚内サードプレイスのインスタグラムなどで周知している。