白い道周遊など7210人が利用し宗谷岬観光に貢献 〈ベース宗谷〉

ベース宗谷で自転車を借りる人達
稚内観光協会は宗谷岬で9月末まで開設した個人旅行者向けに体験ツアーや観光情報を発信するツアーセンター「BASE SOYA」の利用状況を集計した。7210人と昨年より約710人少なかったものの、担当者は「宗谷丘陵や白い道などの周辺観光に一定程度の役割を果たした」などとしている。
レンタサイクルなどを用意しているベースソーヤは、平成30年から宗谷岬を訪れた旅行者の滞在時間を伸ばすことなどを手立てに観光シーズンに合わせて開設。今季は6月からオープンし、6月1313人、7月1865人、8月2315人、9月1717人が利用した。大雨や津波注意報などで臨時休館する日はあったが、観光ハイシーズンの7月と8月の利用は多かった。
宗谷岬周辺や宗谷丘陵を自転車で回れるよう用意された電動マウンテンバイクなどのレンタルサイクルは6月〜9月末まで159人(昨年132人)が利用。個人観光客や事業者など団体での利用があり、ベース宗谷で自転車を借りてキタカラに向かった人が12人いた。
ベース宗谷の利用は日本人が93%の6684人、7%の526人が外国人。台湾が最多247人、次いで中国119人、香港64人などアジアからの旅行者が大半を占めたが、イギリスやフランスなどヨーロッパ、アメリカなどの旅人も利用した。
協会の担当者は「宗谷岬には最北端の地の碑に訪れる旅行者がたくさんいる。稚内での観光の滞在時間を伸ばすためベース宗谷の活用方法を考え、利用者からスタンプラリーのような周遊できるイベントがあったらよいとの意見があり、来年度の参考にしていきたい」としている。


