稚中新校舎 12月供用 市議会 市長が一般行政報告

9月定例市議会は4日~29日までの日程で開会。初日は工藤市長が稚内中学新校舎供用開始の見通し、子どもの医療費完全無償化など6項目について一般行政報告した。
中央小横で建設が進む稚中の新校舎整備について、現在は一部作業を残すのみとなり、各種検査を経て今月末には校舎の引き渡しを受ける予定となり、並行して外構工事なども順調に進んでいることを踏まえ、これまで来月1月からと説明していた供用開始に関し、工藤市長は今年12月からの見通しがたったことを明らかにし「現在それに合わせた準備作業に取り組んでいます。改めて関係者の皆さんのご尽力に感謝します」と述べ、新たな校舎完成に「これまで順次行ってきた学校耐震化の取り組みは、全ての小中学校で完了する」と説明した。
対象年齢を段階的に拡大し実施してきた子どもの医療費助成について、8月1日から初診料を市が負担し所得制限を撤廃して高校生までの子ども約3400人全員の医療費が完全に無償となったことを説明した市長は「私の公約でもある高校生までの医療費ゼロを実現することができました。完全無償化で本市の子育て環境が更に充実し、今後は国の動向を見極めながら子育てしやすいマチを市民の皆さんと共に目指していきたい」と述べた。
第46次の市職員OBの近江幸秀さん、第52次の市川正和人事厚生課長に続き、市職員として3人目の南極地域観測隊員に選ばれた鎌田隆雅さんについて「数多くの経験を積み、2人の先輩達と同じくこのマチの子ども達にその経験を伝え、子ども達の目標になってほしい」と期待を寄せた。
ほかには▽元稚内市長の故敦賀一夫さんを偲ぶ会の開催▽会津若松市交流市町災害時相互支援の協定締結▽稚内市総合防災訓練の実施を報告した。


