交通トラブル発生 白い道 一方通行規制必要か

 人気と知名度が上がった宗谷丘陵の白い道で、ゴール側としている宗谷公園近くから進入する車とスタート側の宗谷岬方面から向かってきた車がすれ違うことが出来ず交通障害が発生している。11日午後には笹薮に片輪が落ちた車両が立ち往生していた。
 近年、SNSや雑誌で取り上げられ、知名度が上昇した白い道では一方通行の規制はないものの、道幅が狭く車2台がすれ違うと危険を伴うため、市は宗谷岬側からスタート地点とし宗谷公園側をゴールとして走行するのを奨励している。
 交通障害が起きないよう市は数年前に正しいルートで走行する看板を設置し、ルートを示した動画を公開しているものの、市街地から国道238号を通り白い道へ向かう場合、「グーグルマップ」などカーナビを使用して走行すると、宗谷公園側から入るルートが表示され、交通障害を起こす事態を招いている。
 本紙記者も取材のため宗谷岬方面から車で走行してみたが、延長3㌔の白い道をゴールするまで、5回も対向して来る車とすれ違った。
 連休で旅行者の車が多く走行していた11日午後1時半過ぎ、白い道で片輪が落ち傾いた車と遭遇し本紙に写真を提供してくれた市内の男性は「一方通行の規制が必要なのでは」と提言していた。
 白い道で自転車ツアーを催行している自然ガイドの嶋崎暁啓さんは「白い道は、知名度が上がって交通量が増えており、一方通行にした方が分かりやすくて良いと思います。その方が安全でトラブルも減り、渋滞も起きなくなると思います」と話し、宗谷岬側から進む利点としては「順路通りに走った方が、利尻山や海を見ながら白い道を走れますので、より楽しめる」としている。