永遠感じる風景など 信金南支店で工藤さんの写真展

 埼玉市在住の写真家工藤裕之さん(59)による写真展「永遠の瞬間」が、稚内信金南支店で開かれている。25日まで。
 工藤さんは、高校2年生だった1985年鉄道で道内を20日間で巡る旅で稚内に来る途中、羽幌〜南稚内駅の区間で紫色に染まった利尻富士の光景に胸を打たれ、これまで40年間、幾度となく稚内を訪れ写真を撮っている。
 稚内に来る度に喫茶店「挽香」に寄り、市民と幅広く人脈を広げ、今では稚内市歴史・まち研究会員として活動するなど、稚内とゆかり深いことから今回の写真展開催になった。
 写真展では、豊富で朝日が昇る牧場に朝霧が立ち込めた作品、べた凪の清浜で鏡面になった海に青空と雲が反射した様子など雄大な景色を幻想的に撮影した写真など3点のほかフォトムービーで50作品紹介されている。
 10年ぶりに稚内で写真展を開くことになった工藤さんは「地球の一瞬を切り取り、永遠を感じる風景をシンプルに撮影しました」と話していた。