加藤君 全国大会でV 水切り競技 夢は米国の世界大会出場
河原の石を川面に投げて、水の上を跳ねさせる水切りの全国大会(5月下旬岐阜県)の小学生の部で南小4年生の加藤幹太君(9)が優勝した。秋に高知県で開かれるもう一つの全国大会での優勝も目指す片や「一番の目標はアメリカである世界大会に出ること」と胸を弾ませている。
2年前、母親のこのみさん(38)と2人でノシャップ水族館の見学後、裏の前浜で初めて水切りをしてから夢中になった幹太君。家にいる時はユーチューブで水切り界のレジェンドと呼ばれる埼玉県在住30代男性のチャンネルを見て長く水切りする研究の日々を過ごしている。
水切りを始めた2年前の7月、道内で唯一大会がある天塩川を会場に開かれた中川町の大会に初出場し、成績は良くなかったものの大会を終えてから出場していたレジェンドの埼玉県の男性から指導を受けた幹太君は、更に水切りの世界にのめり込み、夏場は前浜で3〜4時間、冬はノシャップの浜で練習を繰り返して実力を付け、昨年秋の高知県で全国大会で準優勝。そして今年は岐阜大会で優勝した。
最高29回の水切りを記録したことがある幹太君は、次は7月の中川大会、更には10月に高知県である仁淀川国際大会の小学生の部での優勝を目指しており、ゆくゆくはアメリカのペンシルベニア州で開催される世界大会への参加を目指している。
世界大会に向けては同じクラスの同級生が学校の許可を受け、子ども達の夢を叶えてあげるテレビ番組に幹太君の応援動画レターを送った。採用されるか分からないが、母親は「旅費など費用面で難しい部分はありますがなんとか幹太の夢を叶えて上げたい。応援でテレビ番組に応募してくれたクラスの皆の気持ちは有り難いです」と話していた。
記者が取材中、跳ねやすい石を見せてくれた幹太君は「石が水面を何度も跳ねるのが楽しい」と話し、母親は「旅行や遊びに行くと海や川を見ては石を探したり、見切りを直ぐ始める。小学生のうち世界大会に行けたら」と息子をサポートしている。(武田誠司)