時の話題 「札響定期演奏会」
40回もの札幌交響楽団定期演奏会に感謝申し上げる。
主催する稚内音楽文化協議会は当時、診療所(開業医)を営んでいた阿部誠医師と井須孝誠稚内信金理事長(当時専務理事だったか)=いずれも故人=を中心に、前年だったか前々年だったか稚内市総合文化センターの杮落しでの札響の演奏を機に創設され、稚内信金が全面的に諸費用を負担する格好に始まり師走に開催される名士カラオケ歌謡祭と共に文化センターをほぼ満席状態にする演奏会として定着した。
40年の間には文化振興に力を入れる北海道新聞社も主催者に名を連ね、今回、40回目の節目を迎えたのは感無量の感がある。
個人的には退っ引きならない事前で1回、臨場叶わなかったが、これまで39回、ナマの迫力ある演奏を堪能することが出来たのは信金さん、道新さんのお陰であり改めて感謝申し上げたい。
同演奏会はこの数年クラシックだけでなくポピュラーな曲も演奏するようになり、ドボルザークの「新世界より」の45分間を終えた後の後半は「宇宙戦艦ヤマト」組曲など誰もが知っている曲を演奏した。宮川泰作曲のヤマト組曲はポピュラーというよりクラシックのような壮大な曲調で隣で聞いていた人は「このようなヤマトを聴いたことが無かった」と感銘していた。
ポピュラーを混じえる方向性は悪くはないがクラシックファンの筆者としては若干だが物足りなさを感じた。
それと最後に一言。クラシック曲の楽章が終わったごとの拍手はいらないこと〝老爺心〟ながらお伝えする。