週末雑感

 7月の参院選を前に東京都議選が告示され審判の夏を迎え現を抜かしている暇なく、イスラエルのイラン核施設などへの攻撃にイランも応酬し中東情勢が危な気になったのを契機に原油のスポット価格も一気に10%以上も上がった。セルフで155円(1㍑)まで下がったというのにガソリン価格が上昇するのは確実になった。
 殺人など犯罪が多発するとはいえ日本国内は戦禍なく平和ではあるものの、国際情勢がこれだけ不安定なら原油価格上昇など影響は避けられなくカオス(混沌)の時代になったことを痛感する。
 とは言えど国際情勢がどうあれ国内政治の安定化は国民が最も希求するものである。コメなど食料品高騰に対処できる政治体制が急がれよう。
 稚内は経済最盛期に入り―といいたいところだが、観光客の訪れが目立つ程度で工事の槌音は聞かれない。ジリ貧感は拭えず倒産の噂が流布されるなど明るい材料はない。
 年がら年じゅう強い風を利用した風力発電施設稼働による電気の地産地消は公共施設には及んでいるが、一般家庭への恩恵は極めて希薄だ。ユーラスエナジー社は地消観点から大量な電気を必要とするデータセンター(DC)を建設し事業者を招へいする構想を持っているようだが簡単ではあるまい。
 が、可能性が膨らんでいるのは確かでユーラス社と電力新地域会社「㈱北風と太陽エナジー」と稚内市の三者による協力体制が欠かせず、将来的にはDC操業だけでなく北電が介在しない一般家庭への電気供給を目指してほしいものだ。