時の話題 「米騒動で思う事」
言わば当り前のように食べていたコメの価格が異常に上がり蜂の巣をつついたようになり、政府備蓄米放出後の販売に長蛇の列が。
5㌔2千円を切るコメ価格が高騰しだしたのは昨年からで先月までは4千円(税込み)を超えるまでになったが、失言した前農水大臣の後任になった小泉ジュニア(進次郎氏)による矢継ぎ早の断行によって備蓄米が市場に出回り古古米(22年産)といえ消費者に販売されるようになり昨9日、道内でも1千袋(5㌔)販売され3時間ほどで売り切れた。
食料品ほか、あらゆる物やサービスが値上げされる中、シーザー(カエサル)の嘆きのごとく右肩上がりの価格曲線を描き、それまで安いのが当り前の如く食べていたコメにも聖域で無いことを日本人は思い知らされた。
1995年までの食糧管理制度後も国民のコメ離れによる減反政策は続き水稲ではやっていけない農家の離農が相次ぎ国策誘導もあって〝安価なコメ〟が国民にすり込まれ我々国民はコメ農家の嘆きをうっちゃって安価なコメを食べのうのうと暮らしてきた帰結として今般のコメ騒動を生んだのだろう。
コメ騒動での大臣交替に接し改めて思料したのは小泉氏の政治家としての資質であり、停滞する日本を変えてくれるのではとの期待が膨らむ。「自民党をぶっつぶす」と言って郵政民営化など果断なく断行した父純一郎元総理のようにカリスマ性を持った進次郎氏への期待は高まる。
40日後に迫ってきた参院選での敗退が現実味を帯びる中にあって「進次郎氏なら」の声が高まっている。