クマ立て籠り訓練行う JA北宗谷沼川で 警察、猟友会、民間からも参加
稚内署、北海道猟友会稚内支部などは9日北宗谷農協沼川支所倉庫でクマの出没対応訓練を行い、有事の際に備え連携や対応を確認した。
昨年、秋田市のスーパーにクマが侵入し立て篭る事案などありクマ対策が急がれる中、沼川での訓練には市、宗谷総合振興局、錦産業などから約20人が参加した。
沼川支所の倉庫にクマが侵入していたのを発見した農協職員がシャッターを閉めて閉じ込めた想定で訓練が行われ、倉庫内に閉じ込めたクマの居場所を錦産業の貝森貴博社長がドローンで確認し、車庫前にハンターらが箱罠を設置。クマが罠にかかった後は麻酔銃で眠らせ、近くの酪農家の敷地内で止め刺しを行うまでの一連の流れを確認していた。
訓練を終えた稚内署の北川千展地域課長は「初めて室内での立て籠もり訓練では課題も見つかったが、今回の訓練を機に万が一の際には円滑に対応できるよう情報を共有し連携をして行きたい」、市の新田農政課長は「罠を使っての訓練は初めてで実際にはもっと時間がかかることが予想されます。今回の訓練で洗い出された課題を検討し、関係機関と連携を深めながら対応していきたい」と話していた。