稚内出身大橋さんの写真展 信金南支店で開催

 稚内出身で札幌を拠点に活動している写真家、大橋英児さん(69)の写真展「Roads side lights in Wakkanai」が稚内信金南支店で開かれている。30日まで。
 大橋さんは勇知出身。郵便局員として勤務していたが早期退職し、かねてから行ってきたチベット、ネパールなど登山活動が一段落したこと機に、登山と並行してきた写真に魅力を感じたことからセカンドキャリアとして写真家の道を選択した。
 長らく生活した稚内を離れ、15年前から札幌を拠点に2008年からは自動販売機のある風景をテーマにした〝Roads side lights〟の作品を撮影するため全国を飛び回り、その作品は道端に自販機がない主に海外で大きな反響があり、インスタグラムでのフォロワー数は3万人にもなる。
 今回は、札幌にいる稚内出身者が集うクラブで南支店での個展を勧められたことや牧野稚内信金南支店長が親戚に当たることが縁で稚内で初開催することになった。
 展示されている11作品は、江別の雪原にポツンと光り輝いている自販機、稚内でも中央、声問の街中など雪景色に光り輝く自販機が彩りを与えるドラマチックな作品が並び、鑑賞した人は写真が醸し出す不思議な魅力を見入っている。
 静寂の雪原にある自販機の雰囲気に惹かれるという大橋さんは「勇知出身ということもあり雪景色の中に自販機がある作品が多くあることに最近気付かされました。稚内を離れていても離れられないということですかね。多くの方に作品を見ていただきたい」と話していた。