珍鳥コクガン確認 先週、ノシャップ前浜で

 ノシャップ1の前浜で稚内では見ることがない国の天然記念物の渡り鳥コクガンが確認され、野鳥に詳しい人は「稚内は渡りルートではなく、滅多に見ることができない」と驚いている。
 体長60㌢ほどのコクガンは腹部以外は黒褐色で、環境省のレッドリストで絶滅の危険が増大している絶滅危惧2類に指定されており専門家によると、シベリアなどから冬鳥として道南、道東に飛来するが、道北は渡りルートが違うため稚内で見るのは極めて珍しい。
 冬〜春にかけて、マガモやシノリガモなどが飛来しているノシャップなどの前浜で、今月6日〜8日の間、岸から30㍍ほど離れた消波ブロック近くで6羽のコクガンが確認された。
 前浜でコクガンを見た男性は「いつも見ている野鳥とは違う鳥だと思っていたので、珍しい鳥を見つけて運が良かった」と話していた。