石窯焼きパン屋オープン 上勇知 伊藤香織さん経営し
上勇知にある自然卵養鶏カヤニファームが運営する石窯焼パン屋「埜や」が10日、ファーム敷地内にオープンする。代表の伊藤香織さん(52)は「昔ながらの薪による石窯でのパンを味わってほしい」とPRしている。
札幌から20年ほど前に上勇知に移住しカヤニファームで地域の素材を活かした卵「宗谷のしおかぜたまご」を販売している伊藤さんは、農家などが生産から加工・販売まで一貫して行う6次産業化に興味を持ち、自身が作る卵と近隣の食材を合わせたものを提供したいとして、上勇知の野原や広がる大地、素朴さをイメージした店「埜や」を開業することになった。
4ヶ月ほどかかって作った石窯では、フランスの田舎風パン「カンパーニュ」などを焼く。GW前には地域住民を招待した試食会や予約限定のプレオープンイベントがあり、試食した上勇知の住民から「とても美味しい」「地域に新しいお店が出来たことは嬉しい」などと喜びの声が多くあった。
伊藤さんは「上勇知の人たちは温かく応援してくれて本当に有り難い」と話し、オープンに向け「市民や旅行者の方がドライブで訪れ、人が集まるキッカケになる店となり、地域の良さに触れてほしい」と店の魅力を語っていた。
10日は正午〜午後3時までの営業。営業日は土曜日だけとなり、詳細は「埜や」のインスタグラムで確認するとよい。(武田誠司)