時の話題 「GW狭間で」
食料品に触発されるかのように物やサービスなどあらゆるモノの価格が高騰する中、最後に控えしはコメで、この1年間で2倍もの高値になっている。政府備蓄米が放出されたことで値下がり期待されるも思いどおりにならないのは世の常であり高値安定が続いている。何もかもがこう高ければ呑気に旅行などしていられないというのが国民共通の心持であろう。
GWが始まるも昨年のような開放感は薄く旅行を控え家で過ごす人が多いやに聞く。「安・近・短」どころか近場に日帰りで足を伸ばす程度で過ごし支出を抑えようと涙ぐましい努力をしているというのが日本国民の今の姿であろう。
里帰りも間々ならないという現状はコロナ渦中と変わりなく、次から次へとやって来る関門に国民は右往左往している。他方、円安ドル高によってインバウンド(外国人観光客)は増えており転手古舞している観光地があり、日本人は家に籠って外国人を見てばかりのGWになるのか。
少数与党なのだから政権の弱さを今更指摘するつもりはないものの、内憂ばかりでなくトランプ関税の外患に見舞われている〝日本丸〟の前途は厳しく、GW中なのにアジア各国を奥さんを伴って訪れる石破さん。国民に思いを寄せるなら〝外遊〟などしてられないのではないのか。危機感が希薄過ぎよう。
北の果てはのんびり時を刻んでいるように見えるも、あらゆる情報を瞬時に入手できる昨今にあっては遠隔地にあっても呑気にしておられずカオス(混沌)の時代に入ったという感慨を有す。