宗谷の基盤整備、着実に 巖倉開建部長 抱負述べる

 稚内開建部長に着任した巖倉啓子氏(57)は「宗谷は最北ならではの環境、変化に富んだ美しい風景など観光客を魅了する日本のてっぺんであり、その発展を下支えする基盤整備を職員と一緒に出来ることに重要な意義を感じております」などと抱負を語った。
 巖倉部長は千葉県出身。北大卒業後、平成3年の石狩開建を振り出しに旭川開建次長、東北地方整備局青森河川国道事務所長、道開発局都市住宅課長など歴任。前任は北海道開発局建設部河川工事課長。道内での女性部長は昨年の留萌開建に続き2人目。
 初めて赴任した宗谷について「旅行などで来たことがありますがブランド力ある農水産品、自然エネルギー供給地として宗谷の可能性は高く感じる」などと語った。
 これまで砂防、河川などの防災業務に携わる機会が多く、宗谷の課題として「気候が厳しく交通ネットワークの安全・確実性を高めること、海岸保全として安全性を高める整備や維持管理を進めて行きたい。防災に関しては全国の自然災害を教訓に防災準備をして行きたい」とし、高規格道路の開通に関し「地域から毎年要望を受けており、来年3月には音威子府・中川間の道路が開通され、天塩・中川間の調査も行われている。今行っている整備を将来のため着実に進めて行きたい」などとした。
 趣味は自然散策。「休日には野鳥の観察など楽しみたい。一度は利尻山の頂上まで登ってみたい」と話していた。