カネクロ沢 豪快に水しぶき 「不動の水」の伝説が
富磯から宗谷岬に向かう国道238号沿いに小さな滝「不動の水(カネクロ沢)」が現れた。
冬の間、雪で隠れていた沢だが最高気温が6月並みの15度以上まで上がった先週、雪融けが進んで姿を現し、山からの雪融け水が勢いよく流れている。
落差5メートルほどある沢は、江戸時代に宗谷に住んでいた漁師が怪我により失明した子どもの視力の回復を願い、宗谷厳島神社に祈願したところ、弁財天から「カネクロ沢の清水で目を清めなさい」とお告げを受け、父親の漁師が沢の水で目を洗うと視力が回復したといわれている。
以来、この話は不動の水やカネクロ沢伝説などと呼ばれ、地域に残る伝承として語り継がれている。
沢の前には物語か書かれた案内看板があり、稚内市観光ボランティアガイドの1人は「旅行者らに稚内の歴史として伝えたりしています」と話していた。