サケ稚魚2700匹放流 富磯小 児童14人と仲村さんも加わり
15日、富磯小児童と元稚内東部社長の仲村房次郎さん(87)らも参加し、教員住宅裏を流れる追久間内川でサケの稚魚2700匹を放流した。
総合学習の一環として1988年から続いている取り組みで昨年12月、宗谷管内さけ・ます増殖事業協会中頓別ふ化場から譲り受けたサケの卵3000粒育て2700匹が体長3〜4㌢まで成長した。
今回は昨年、この活動を支援したいと100万円とサケの置物や資料など富磯小に寄贈した仲村さんが放流式に招待され、児童たちと交流し稚魚を放流することになった。
放流前のお別れ会では、内山校長らの挨拶に続き、仲村さんがサケの生態や体の仕組みについて話をしたあと児童たちが観察や世話をした生活について発表した。
追久間内川に移動した児童14人と仲村さんらは「大きくなって帰って来てね」とサケの稚魚を数匹ずつ川に放流していた。
6年生の袴田大翔君は「今年は川の流れが早いので無事に生きられるか心配ですが、大きく育って次の子どもが生まれるまで元気でいてほしい」と話していた。
稚内東部に勤務していた頃、アラスカでの加工業務を通してサケに特別な思い入れがあるという仲村さんは「子どもたちが大人にできないことを調べ発表し感動しました。真剣に育て放流する大切さを分かっていることを嬉しく思います」と初めて参加した放流式への思いを語っていた。
今回を含め10万8300匹放流している。