15日で101年の歴史に幕 抜海駅 鉄道ファンらが最後の駅詣で

 最北の木造駅として愛された抜海駅は15日、JR北海道のダイヤ改正に伴い廃止される。廃止が決まってから駅やホームは、鉄道ファンらが全国各地から訪れ混雑している。
 抜海駅は1924年開業。昨年6月には実行委員会による100周年記念式典が盛大に開催され、記念碑のお披露目や交流会など行われた。
 実行委員会による署名活動など行われたものの昨年12月、ダイヤ改正で廃止が決まった。
 最終営業日を前にした13日午前11時前、稚内駅発の列車が抜海駅に到着すると多くの人がホームの前に集まり列車や駅舎を撮影していた。
 東京から訪れた男性は「これまでに4、5回訪れました。昔は貨物列車などもあったが今は周辺の住宅も減り、時代の流れとしては致し方ないのかなと思う」、別の男性は「30年ほど前から何度も訪れていただけに廃止は寂しいものがある」と名残惜しそうにしていた。
 14日には100周年実行委員会が(午前10時半頃と午後6時頃)駅に集まった人に記念品をプレゼントする。