時の話題 「雨、ミゾレ、雪と」

 朝、食事しながら外を見ると雨が降っていたが、ものの数分たたずしてミゾレ、更に雪に変わる。三寒四温の一進一退の春を前にし落武者のようになった冬将軍はへたりながらも抗う姿に相手(春のこと)はほくそ笑む。
 正直な気持ちを吐露すれば野垂れ死に寸前 の冬将軍に「早く去れ」と言いたいが、思いどおりにならないのが自然と言うのか人の世であること改めて感じている。
 「石破氏が総理では今年夏の参院選は戦えない。新たなリーダーを選び直さなければいけない」と石破総理の早期退陣を改選議員の西田昌司氏が自民党参院議員総会で訴えたという。西田氏は歯に衣着せぬ発言をちょこちょこする人で京都選挙区(改選定数2)への立候補を予定しており、選挙で落ちればただの人となるだけに必死だ。
 昨年秋の衆院選で少数与党になり敗北を喫したのに総理の座から引き下ろされることなく居座るのは世間の常識から考えてもおかしい。誰が新たな総裁にふさわしいかと問われると「秋の総裁選で一番党員票が多かった高市早苗氏だ」とまでメディアの前で語った。
 4カ月後に自らの選挙がある現職議員にしてみれば石破氏は用を終えたので替えねばと発言したのだろうが、裏金議員の自分達(自民党の一部議員)の事を棚に置き論ずる自家薬籠中の物の言い分であろう。
 自分達の非の責任を一個人になすりつけるのはある意味、自民党の悪しき伝統と言え正義感と手練手管持つ清濁併せて呑む真っ当なリーダーの登場を待っている。