台湾で自転車ツアー 宗谷シーニックバイウェイ 秋の受け入れの参考に

 自転車観光を推進する宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議が、自転車ツアーが盛んな台湾でサイクリングツアーを行った。今後、台湾から旅行者を受け入れる上でのヒントにしたいとしている。
 昨年秋、きた・北海道DMOが招待し宗谷丘陵の白い道などのコースに稚内の自転車ルートを体験した台湾の自転車協会など関係者は今年秋、利尻島や稚内などをコースに台湾人向けに20人程度のツアーを予定していることから、サイクリングをアドベンチャートラベル(AT)として位置付けている台湾での受け入れ体制を視察するため2月14日〜16日宗谷シーニックの中場直見代表(稚内観光協会長)、杉川毅事務局長ら9人が台湾南部の屏東地区の約150㌔のコースを自転車で走行した。
 道中は自転車で走るだけでなく専属ガイドから地域の観光や文化を学び、郷土料理を食べる体験、伝統工芸を作る体験などもした。
 現地視察で感じたことについて、杉川事務局長は安全や行程管理だけでなく地域の文化などに精通した自転車ガイドの配置、地域住民とのコミュニケーションの場、タイヤのパンクなどトラブルに対応したサポートカーなどバックアップ体制がしっかり整っていることを挙げ「稚内で秋に台湾からの自転車ツアーを受け入れる上でとても参考になりました」と話していた。
 一般として1日目だけ参加した武藤尚さん(武藤はくぜん社長)は「台湾の伝統工芸の傘作りを体験させてもらいましたが、現地の人の温かさを感じ楽しい体験でした」と振り返っていた。