天北堆

 陸海空自衛隊がある稚内分屯地の隊員が60人ほど減員されると議会で工藤市長が明らかにした。最新鋭レーダーが設置され省力化を進めた結果とはいえ十人規模で削減されるのは人口減少に悩む市にとって由々しき事態だ◆市長が議会で明かすまでには自衛隊側から打診があり紆余曲折があったことであろう◆稚内には戦後、米軍キャンプがあり働く市民も少なくなかった。稚内分屯地は旧ソ連の動きを監視するという役割があり、大韓航空機撃墜の瞬間をレーダーは捉えていた◆北方警備、薄くならないのか。