ワークショップで腕揮う 木村巧さん 孫さん企画し

 浮き玉の土産品や凧作りなど創作好きの木村巧さん(87)=西浜4=によるワークショップが9日午後、みどりスポーツパークで開かれ、親子連れらが木村さんと協力し作品を完成させた。
 昨年秋に足腰を痛め高齢などを理由に20年近く続けていた凧上げ大会を今年から開催しないことを決めた木村さんだが、創作意欲は衰えることはなく「子ども達に楽しい遊びを伝えたい」という思いに孫でヨガインストラクターとして市内で活躍するakariさん(28)が木村さんを講師にした「キムタクとつくってあそぼ」という催しを企画し、親子連れら10人余りが参加した。
 東京など関東で梅が咲いたことをヒントに木村さんは稚貝の貝殻を材料に、小さな貝を花弁にして梅が咲いた様子を描く貼り絵を子ども達らに教えた。参加した親子連れは「上手に貼れたよ」などと笑顔で喜んでいた。
 免許を返納した事で以前のように出向いて工作教室などは出来なくなった木村さんだが「孫が今回、支えてくれて開催できて嬉しい」と話し、akariさんは「祖父は体力は落ちたみたいですけど未だ元気なので年何回かは祖父の教室を開催したい」と木村さんを支えている。