読者コーナー

 国の新年度予算案の審議が終盤となる中、高等学校無償化が決定されようとし概ね歓迎されている。私には決して良策に思えない。高等学校教育は義務教育では無い。中学校を終え、更なる高度な教育、大学教育へのステップとして存在している。少子化により定員割れを起こし健全なる競争も無くスマホで簡単に調べ面倒臭いと言い書き取りせず目視で英単語、漢字を覚えようとする子どもたち。
 私は中1で母子家庭となり高校進学に苦労したが、努力して得たものはそれなりに大きかった。全員ではなく経済的に苦しく有能な生徒に応分の支援を行うのが妥当だと思う。何でも与えれば良い訳でない。反面、空前の物価高で国民年金生活者の生活苦は大変なものがある。子どもは国の宝であるが老人は国の功労者である。功労者が人生の終盤で生活にあえぐこの国のあり方をおかしいと思うのは私だけなのだろうか。 (萩見のハゲ)