宗谷岬に流氷群 20日朝 浜頓別~東浦では接岸

北東の風が吹いた20日朝、宗谷岬の沖合に流氷が入ってきたのが確認され、宗谷岬の高台から流氷群を見ていた旅行者は「沢山の氷で埋め尽くされた北の海は凄い」と感激していた。
網走、紋別などで1週間ほど前に流氷初日が観測され、札幌管区気象台が発表している海氷情報によると、浜頓別などオホーツク海の広い範囲で接岸し、一部は宗谷海峡に流出している。
車で宗谷岬に向かった20日朝、第2清浜の住宅街を過ぎた辺りから肉眼でも沖合に流氷が迫っているのを確認することができ、午前10時前には流氷本体から離れた砕け氷の一部が宗谷岬の最北端の地の碑前にも流れ着いていた。
サハリンまでの沖合にも沢山の流氷が漂っているのが宗谷岬の高台から見ることができ札幌からレンタカーで訪れたという東京の旅行者は「最北の街で流氷が見れて感動です」と喜んでいた。
流氷は浜頓別から東浦の前浜で広い範囲で接岸し、写真を撮りに行ったという市内の70代男性は「東浦漁港などは氷でいっぱいだった」と話していた。
稚内地方気象台によると、今後数日は北風や西風など弱い風が吹き、流氷の動きは活発化しないと見ている。気象台庁舎からの肉眼で流氷が観測されたのは2023年2月22日以来のことで、稚内の市街地方面での流氷が肉眼で確認されれば2年ぶりの流氷初日となる。


