きのう稚内に到着 京大生自転車で猛吹雪経験しながら無事に
道央の砂川市から自転車で旅してきた京都大学サイクリング部の学生7人が17日午後、ゴールの稚内市に到着。2年生の片上力旗部長は「冬の北海道は最高でサイクリングを楽しめました」と歓喜していた。
春から秋にかけて全国各地を自転車で旅しているサイクリング部だが、活動の幅を広げるため初めて冬の北海道のサイクリングに挑戦。部員1人の出身地である砂川市に現地集合し2月12日スタート。交通量が少ない場所をルートに選びながら1日平均80㌔を走り幌加内、歌登などを経て、17日朝、沼川を発ち抜海など海側のルートを走り午後1時過ぎノシャップ岬に到着。30分後に最終目的地の稚内駅前でゴールした。
道中は外でキャンプしながら宿泊。幌加内周辺では道内に入ってから初めてホワイトアウトを経験した部員たちは「北海道の冬の厳しさを体感し前が見えない瞬間があり怖かった」と振り返り、大阪や名古屋出身など都市部出身の学生が多い中氷点下20度まで下がった日もあり「北海道の寒さも体験し、良い経験でした」と話していた。
晴れ間が広がった16~17日にかけ、豊富から稚内方面を向いながら日本海側に利尻山の全景が見えた時には「最高の景色で稚内に進むのが嬉しかった」と喜んだ。1週間の旅を終え、片上部長は「夏の北海道や次の冬は道東方面をチャレンジしたい」と意気込んでいた。