時の話題 「人の営み変らず」
二十四節気の「立春」(今月3日)で寒が明け、本18日は雪が雨に変わる「雨水」だというのに北海道など雪国の厳しい冬は続く。来週の連休後も余寒が続く予報だ。
暦上のこととはいえ「春」「雨」と来たもんじゃ住民の冬の終わりへの願いは大きい。今でこそ重機で除排雪しているが、昔は重機も無く馬の背のようになった車道の縁を歩くのが普通だった。
筆者の母方祖父の妹は足が悪く、百年以上前の学生時代、下駄の底に付いた雪により不自由な歩行が更にひどくなり「級友にからかわれた」と晩年語っていた。
健康な身体なら未だしも障がいがある人にとって他人の中傷もあり、過酷な時代であった。
高校時代、通学で乗ったバスが三輪車で女性車掌もおり、今の抜海港線からのバス通りを揺られながら学校下のバス停に着き、そこから坂のある道を全速力で走った挙句に遅刻を繰り返し学期ごとの補修に臨んだことあり懐かしい想い出だ。
文明がどんなに進化しようが、歳時記ならぬ人の営みに変化はなく以前に我慢できた事が我慢できなくなり社会や個人に対する攻撃が拍車化している。
その攻撃手段の最たることが国家間の戦争でありロシアのウクライナ侵攻は今月24日で丸3年になる。元々、旧ソ連領であったウクライナを属国、いや自国領土にしようとするプーチン大統領の野望がなす戦争であり、トランプ米大統領の仲介により停戦・休戦→終結へのタイムテーブルに乗ったのはいいが米ロ首脳だけで協議するのは大国の傲りだ。