時の話題 「インフラ総点検」

 埼玉県八潮市で道路陥没が起き1週間。穴に転落したトラックの運転手の安否は未だに不明で、下水道管内で見付かった運転席に辿り着くまであと3カ月かかるという。
 地下に埋設された上下水道管が整備され40年ほど経ち老朽化により、これらのインフラ設備の耐久性が俄かに浮上し、国や自治体は更新・修繕を迫られているが、目に見える地上にあれば未だしも地下にあり目で確認できない設備の点検には無理があり、今回のように道路がいきなり陥没するケースが後を絶たない。
 とりわけ東京など人口が集中する首都圏での生活などの水は膨大な量に及び下水道管はトラックの運転席がすっぽり入り込んでしまう程の大きさがあり、かつ管の中には有害なガスが発生しており、現場から30㍍ほど下流にある運転席に辿り着いたとしても安否確認は容易なものでなく今ある下水道上部にバイパス作り近づくという対処法が考案されており運転席に近づくのに3カ月要するという。
 他人事でない。これより人口が集中していない都市でも同様な陥没事故が予想され稚内だっていつ何時起きるやも知れない。
 政府は国土を守るインフラの点検と更新を急がなくてはならず、新年度予算はとも角、26年度予算での公共事業関連費を増額しなければならない。
 埼玉の後にも上水道管の破裂など老朽化事故が起きている。高齢化社会に伴う社会福祉費や防衛予算だけでなく公共事業も改めて検討すべきであろう。
 バッシングされる公共事業だが敢然とやる時はやる気概必要だ。