週末雑感
年を取るのは悪い事ばかりでなく良い事もある。悪い事で一番酷いのは記憶力の減退、すなわち物忘れが多くなったことである。個人的には60代半ば顕著になり人の名前忘れはしょっちゅうである。一部社員の名前が即座に浮かばず、相手は笑みを見せ「〇〇です」と答えてくれる。
物を書くのを生業とする身にとって有名人の名前も忘れる。何かと出番の多い著名人の名を忘却するということには「そろそろかな」と観念も抱く。
良い事の代表は怒りっぽくならなくなったということであろう。「瞬間湯沸し器」を自認するほど人の言動に反応していたのに近頃は余程でなければ激高することもなく「こんなもんかな」と荒げることがなくなった。
それの良し悪しは別にして熱り立たないのは精進的にもよろしいようで最近はぐっすり眠れる。
人生の最終盤まで角を立て生きれればいいと豪語していたが、角が取れてきたということになろうか。
名忘れ、角取れは職業的には大きな欠陥であり仕舞が近づいていることを暗示するが、この年寄りは生半可でなく批判精神は健在のようである。
長過ぎる前書きを終え「週末雑感」という本題に入りますかな。今週トピックスは道新が書いたユーラスエナジーホールディングスのデータセンター建設であろう。先見の明があった元市長選候補の長谷川伸一氏が公約の一つとして挙げていたが日の目を見るか。北海道など冷涼な気候の土地が適しており、風力発電により豊富な電力があるのだから実現してほしいものだ。