時の話題 「大雪余話」

 過日、朝日地区でアパート前の除雪をしていた業者がおり近くの住民が監視するかのように見ていたので尋ねると「私が土地所有者に許可をもらい雪を運んでいる土地に雪を勝手に運んでいる」と怒っていた。
 数分佇み見ていると用意したトラックに積み込むことなく、重機で問題の雪捨て場に運び、そのうちオペレーターは重機から降り何処かに姿を消した。
 推し量るに高齢の女性なら未だしもうるさそうな男(筆者のこと)も出てきたので「ヤバイ」かなと思ったのだろうか。このような大雪余波の話は途絶えないであろう。
 冬なのだから雪が降るのは当たり前のことで雨は降っても流れるが雪は溜るので、帯広のよう一夜にして1㍍を超える積雪になる。
 稚内は風が強く降って積もった雪が吹き飛ばされるので降ったようでも雪嵩はそれほどでもなかった。が、今冬は風穏やかに深々と降る日が多いので直近の積雪量は80㌢近くにまで及び、ドカ雪の帯広と変わらない。雪庇の異常な張り出しが物語っている。
 このようなギャップは世の中にあることで幾ら給料が上がっても物価高騰によって支出が多く、生活に楽さは感じられない。毎日食べる食材だけでなく灯油、ガソリン、電気などエネルギー価格と運搬物流費も半端でなく負のスパイラルに陥っているのが現状か。
 電気やガソリンなどに税金を投入してきた政府も「これじゃ際限ない」と助成を打ち切ったので他のモノ、サービスにも波及してしまい国民は苦境に陥っている。「春なれば」が譫言に聞こえる。