臨時総会開き解散決定 職親会 「一定の役割果たした」と今村会長

 1日夕、大黒ビル4階で開かれた稚内市職親会の臨時総会で3月末での職親会解散が決まった。
 昨年6月の総会で解散に向けた方向性が示されたこともありブロック紙、地方紙によって報道が先行するという事態があったが、臨時総会を開き正式に解散を決めた。
 1969年(昭和44年)に結成されて以降暫くの間、稚中特殊学級(現在の特別支援学級)の生徒に限定し職場実習など活動を行ってきたが、障がい児教育が稚中だけでなく市内にある小中学校で行われ、職場実習も学校で独自ルートを持つようになり会員事業所の減少も相俟って今年度限りでの廃止を決めたもの。
 会員企業の代表者から過去の歴史を振り返り「寂しいことだが、現状を鑑みると致し方ないのなか」という見解が大方を占めた。
 今村仁泰会長は「事務局がどこで誰がもつのかという問題もありこれまで56年間の活動で障がい児を社会で受け入れるという方向性が定着した今、一定の役割を果たしてきたものと自負している」と述べていた。
 その後、会として最後の新年会が開かれ、これまでの活動の様子を紹介するスライド(写真)が上映され、古い会員は懐かしそうに目を潤ませながら見ていた。