時の話題 「毎日新聞の休刊」
全国紙の一紙「毎日新聞」が今年3月末日をもって稚内市などでの配送を休止することになった。休止とは体のいい表現だが、撤退するということだ。
実は我が家で同紙を長く購読している。記事を二の次に社説やコラムの執筆陣が充実しているからで、2頁右上にある月~土曜までの記者コラムの中で「土記」は執筆者の卓越した識見も相俟って必ず読んでいる。
これまで朝日、読売道新を購読してきたがどうも肌(脳かな?)に合わず毎日を読み出し5年ほど経つか。稚内での発行部数が少ないと聞いていたので応援したいという心持があったのに嘘偽りはない。
同紙は電子版を頻りにPRしていたが、アナログの〝ガラパゴス爺〟として馴染めるものでなく4月以降は朝日新聞を定期購読することにした。
プレス社で読売と道新を購読しているので朝日にしただけの話で十数年ぶりの定期購読となる。
その朝日も数年前に稚内支局を閉鎖しているので稚内のまちネタなど載ることはない。
淋しいことではあるが世の流れには逆らうことはできない。
毎日新聞の稚内などでの休刊だけでなく根室新聞継承した一般紙も1月末で廃刊する。公称部数一千部とのことなので厳しい経営だったのであろう。引き継いで2年での廃刊は新聞の退潮を如実に語る出来事で、小社のような地方紙の将来も暗雲が垂れ込めていると言うのが現況か。
道内一の購読数を誇る道新も相当部数を減らしているやに聞くが他の地方紙に明日はあるのか。