時の話題 「議会とは」
行け行けどんどんの時は深く考えることなく勢いに任せた行動に出るものだが、勢いが廃れ大事なのは頭をいかに使うかが求められる。稚内など人口が減少する地方都市にとって欠かせない絶対条件となる。
市長も市役所も確固たる市政を司るよう努めるも神様でもなく間違いはある。その間違いを補完するのが議会なのだが、市当局に落度があると手柄のように攻め立てる。
市民の負託を受けている限り市長や市をこけおどすのは自らの能力を示す絶好の機会なのだろうが、攻めて批判するだけでなく建設的な提言をすることも議員の役割である。
町全体が景気良く潤っている時は為政者である市長の後ろを付いていけば良かったが、人口が減り経済の好循環が無い、いわゆる不景気の時こそ英知を集め対処しなければならないのは政治の要諦である。
稚内市勢は札幌、東京から離れていることもあり独自な発展をしてきたものだが、ここに来て綻びが目立つようになり政治と経済界のトップの見識が問われている。昔、名誉職然としてあった議員の在りようも変わり給与を戴くサラリーマンと化している。
名誉職よりは一般市民の実態に近い存在となり的を得た質疑が以前より可能になっているものの、攻撃・批判するだけでは議員の職務を全うしているとは言えず、理事者と共に問題を解決するよう努め未来への架け橋になろうとする高邁な認識が大事なのではあるまいか。
そうこうあって議会を精鋭集団にするべきで定数減は必須だ。