捜索など現場導入期し 消防署でドローン講習会開く
稚内消防署は8日、総合体育館と消防庁舎前で小型無人機(ドローン)講習会を開き、消防隊員らが操作技術を学んだ。今後は行方不明の捜索や災害現場に役立ていく。
災害対応として、ユーラスエナジー宗谷からドローン1台を寄贈されたことを受け、機敏に機器が使用できるよう札幌の専門会社の協力で開かれた講習会には、消防本部職員や消防隊員に加え、稚内市の防災課職員ら20人余りが受講し午後8時まで行われた。
ドローン機器を取り扱う映像製作会社「エアリアルジャパン」のスタッフを講師に総合体育館でドローンの基本操作、飛行禁止区域を理解した上での操作技術などを習った。夜は消防庁舎前でサーチライトを使用し上空から赤外線を使い人の体温で居場所を探知することができるデモ飛行なども行った。
稚内消防署では今後ドローンを山菜採りでの行方不明者の捜索、海中転落での上空から車などの発見に役立ていきたいとしており、本川消防長は「ドローンの訓練をして隊員個々が機器を使えるようになり現場で役立ていきたい」としている。