各船代表2人ずつ参加し船員大会 乗組員の後継者確保など急務と確認

 全日本海員組合道北支部主催の船員大会が3日、全日本道北支部会館で開かれ、沖底漁船員が安全操業を願うと共に、来年度の活動方針など確認した。
 コロナ感染防止のため参加人数を制限し、かけ廻し4隻、オッター1隻の各船から代表者2人ずつの10人が出席した中、渡邉長寿道北支部長が「新型コロナの感染拡大した2020年3月から外出制限、外国人観光客の減少で高級魚の需要が減少し魚価安が発生し、給料が月額最低補償となる月が増えてきた」とし昨年3月末にカネタメ水産が底引き網事業を廃業したことに触れ「1隻減船したにもかかわらず、乗組員不足が解消したとは言い切れない。2月から榮寶丸で特定技能外国人の乗船が始まり、今後も特定技能外国人の増加が見込まれ、これまでの労働環境が変化していく」などと挨拶した。
 今年度の活動報告に続き、来年度の活動方針として、老朽化した漁船の代替建造の取り組み、海難事故の撲滅と安全な漁業労働環境対策、水産物質源管理と違法漁船の廃絶、漁船乗組員の後継者確保・育成対策など7項目を目標として掲げた。

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