商工リサーチ旭川支店 道北の11月倒産は4件 この先の増加を懸念

 東京商工リサーチ旭川支店は、道北地区の11月の企業倒産状況をまとめた。
 奈井江以北で負債1000万円以上の倒産は4件(前年同月5件)で負債総額8億1100万円(同3億8940万円)。前月からは1件、4億7623万円の減。
 旭川市の島田自動車工業が4億2600万円、EDASHが1億5500万円、フロンティア・システム1000万円、そして稚内の稚内公運が2億2000万円の負債を抱え倒産した。
 新型コロナウイルス対策として政府が始めた無利子・無利息の「ゼロゼロ融資」の受付が9月末で終了した中返済財源に乏しい体力の脆弱な企業でも容易に調達できたために事業規模以上の借入をし過剰債務という副作用を引き起こしている。
 コロナ関連の支援策はアフターコロナに向けて動き出しているが業績回復の遅れと過剰債務により新規借入が厳しい企業が懸念されており、競争力に乏しい企業はコスト上昇分を転嫁できず、当分の間、厳しい経営が続くものとみており、更には円安に歯止めが掛からず物価高やエネルギー・原材料の高騰の影響、人件費上昇など新たな課題がみられ、業績回復が進まない企業の倒産が今後増える可能性が高まっているとしている。

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