時の話題 「明後日から秋場所」

 何やかやと慌しく毎日が過ぎ気が付けば日曜日から大相撲九月場所が始まる。好角家の筆者にとって待ちに待った大相撲だ。
 2カ月に1回、年6場所行われるが、場所中の15日間は別にし場所と場所との間も短くアッという間にやって来る。ファンにとって2カ月に一度というのは有難いが、力士にとっては酷な話であり、とりわけケガや病気をした場合の2カ月というのは短く、連続休場もよくあることで折角上がった番付も急降下してしまう。
 7月の名古屋場所は力士のコロナ感染・濃厚接触者が多く出て途中休場という憂き目に遭った人がかなりの人数いた。その中で横綱大関など上位力士を敗り優勝したモンゴル出身の逸ノ城が小結に上がった。
 小結は他に阿炎と霧馬山、関脇も若隆景、豊昇龍、大栄翔と夫々3人の変則になったのは横綱、大関、特に大関の腑甲斐無さが影響しているのだろう。現実、大関御嶽海は先場所、2勝4敗と角番なのに負け星が先行する事態になるも、部屋に感染者が出たため休場したが救済措置によって辛うじて大関の地位を守っていた。
 勝負の世界は非情で過去の栄光など無為に等しく、その日その日の勝敗が己が相撲人生を左右する。過去に鳴り物入りで角界入りした屈指のアマチュア力士がプロの世界で通用せず引退した力士は枚挙に暇無いほどいた。服部、久島海然りだ。
 プロだけでなくサラリーマンの世界とて運と不運が交錯する。継続は力なりだけでない天運が人それぞれに働き、得する人・得しない人が出てくる。

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